2006年01月05日

新春ドラマ「里見八犬伝」2006年1月3日放送 あらすじ&レビュー(後編)

前半のストーリーはこちら
http://mitachan.seesaa.net/article/11290025.html

後半のストーリー
阿房国富山、義実(長塚京三) の元に引き取られていた親兵衛(山下翔央)は、
仁の玉を持つ八人目の犬士であるのだが、まだそれは知られておらず、風を使う少年
として大切にされていた。親兵衛は伏姫により、浜路が妙椿に捕らえられたことを知る。
仇討ちのため道節は一行と離れ、荘助・小文吾と信乃・現八はそれぞれ別行動に。
山賊がでるという山で、荘助・小文吾は千葉家重臣馬加大記(佐野史郎)に出会
い屋敷に招かれる。そこには智の玉を持つ毛野が、踊り子にまぎれ、馬加大記に復讐
を企てていた。馬加大記は、道節の仇でもある扇谷定正(大杉漣)の家臣、籠山逸
東太(武田鉄矢) と手を組もうとしていたが、度重なる悪事が報い、あっさりと毛野に
殺される。
分かれた信乃・現八は化け猫が出るという山で、幽霊に会う。礼の玉を持つ犬村大角
礼儀(勝地涼)の父、赤岩一角(陣内孝則)である。すでに一角は化け猫に命を落
とされ、父親の姿を乗っ取られてしまっていた。息子大角は父を疑わず、化け物の言い
なりになってしまっている。一角の頼みはどうか息子の目を覚ましてやってほしいというも
のだった。化けた父は、道節を思いながらも妙春に取り込まれてしまった船虫(ともさかり
え)をめとり、大角の肝を奪おうとしていたが、ちょうどそこに信乃・現八が現れ、危機を救
われる。やっとのことで目を覚ました大角は、一行に加わる。続々と犬士が終結していく
中で、妙春は船虫を道節のもとに差し向け、道節から亡きものにしようとするのだが、
船虫は道節の献身的な姿に打たれ、自らの命を絶つ。
妙春に捕らえられていた浜路はゝ大法師に助けられるが、追手が迫り法師は深手を
負う。ようやく揃った八人の犬士達が駆けつけた時には、法師はすでに虫の息だった。
法師は死の間際、手塩にかけて育てた親兵衛が仁の玉を持つ最後の犬士と知り
亡き妻に導かれるように息を引き取る。
最後の戦いで、大軍を相手に八犬士はめざましい働きで里見軍を勝利に導く。
妙春は里見義実と対峙し、長年の怨みを果たそうとするが、駆けつけた信乃達に
より、八つの玉の力によって殺される。滝のほとりで目覚めた妙春は、伏姫により「あな
たはもう死んでいる、後のことは後に生きるものに任せましょう」と教えられ、成仏していく。
戦いは終わり、里見家に平和が戻り、信乃と浜路は祝言を挙げる。

後半のレビュー
倫理を失いかけた世の中で、人間が人生の本当の価値を知り、許し合い、平和を
取り戻さねばならぬという、とても高尚なお話。限られた時間内で、犬士達の人生を
結びつけ合わせていく困難さが伴うが、格調高く仕上がっている。
物語の基盤となっている美徳をどれだけ私たちは自分のものとしているだろうか。
人はひとりでは生きていくことができず、絶えず時代・人の波へより戻されていく。
この物語において、人はたゆたいの心をかなぐり捨て、勤勉さにたよって戦わねば
ならぬという、やまとごころの二極分化が現代的に描かれている。これを見て、日本
のニート達が「春色のセーターでも買って、何かはじめようか」と思えるか、思えたら
作り手の勝ちである。「おたく」達がその前向きな運動を一つの浄化能力として評
価されえるように、くすぶる若者に対して、また違う何かを訴えているように思える。
最後に国主里見義実は「終わりはある。今だけでもそう信じる。」と言う。私もそう、
信じたい。最後にある世界の鍵を示すことはできる。けれどここにただ青い空があって、
その情緒を自らの身をもって証明できたら、それは、鍵を手に入れるための虚しい
戦いよりいいことなのではないだろうか。そんな風に思う人、どれ位いるだろうか。
あ、それから伏姫と妙春の成仏シーン、何か二大女優の相互セラピーのようで、
名シーンになってました。この二人、これからも絶好調でしょうね。

私はというと、新年早々カゼで倒れた。そら見たことか。


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posted by 綾悦 at 13:57| Comment(1) | TrackBack(16) | 2006年 スペシャルドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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