2006年01月03日

新春ドラマ「里見八犬伝」2006年2月2日放送 あらすじ&レビュー(前編)

ストーリー
木々の間を縫って逃げてきた女伏姫(仲間由紀恵)が、滝のほとりでうずくまっている。
世は戦国時代、阿房国(現在の千葉県)のお話。
国主山下定包(佐々木蔵之介)と妻・玉梓(菅野美穂)の悪政は贅沢の限りを
つくし人々を苦しめあちこちで飢えと貧困が蔓延するが、里見良実の反旗により、定包
は討ち取られ危うく国は救われる。玉梓も捕らえられ義実に命乞いをするが、家来の
進言により命を失う。その際玉梓は生まれ変わり、末代までたたってやると遺し、その場
から消える。その後、凶作・姫の誘拐などが相次ぎ、国は暗黒に覆われ、ついに滅亡
の危機に瀕する。ただ独り希望を託され逃げてきた伏姫は滝のほとりまで追い込まれ、
玉梓の呪いと対面する。伏姫は玉梓の霊により、伏姫には男の煩悩によって孕んだ
8匹の犬の子が腹中におり、生むがいいと迫られる。伏姫は自らの腹を裂き、悪徳の
宿る玉飾りは、それぞれ信義忠信礼悌智仁に分かれ、世界に散らばる。

時は過ぎ、武蔵大塚村。
考の玉を持つ信乃(滝沢秀明)は10年後、逞しい男子に成長、浜路(綾瀬はるか)
は信乃を許嫁として慕っている。父親犬塚番作(杉本哲太) は病が悪化、信乃に
名刀・村雨を託して息絶える。信乃は父を失い悲しむが、伏姫が夢に出て来て、「あ
なたはもう独りではなく同じ玉を持つ仲間がいる」と言う。夢から覚めた時、主人の命令
で村雨を盗もうとした大塚蟇六の下人、犬川荘助義任(佐藤隆太)と打ちあい、とっ
くみ合いになるが、荘助が自分と同じ痣を持つことに感じ入り、同じ縁(えにし)の武士
の子、ー義兄弟として互いに身を守る約束をする。なんとか村雨を手に入れたい浜路
の父母は、娘をダシに網乾左母二郎(田辺誠一)を利用して村雨を盗もうとする。
網乾は盗んだ刀を自分の元にとどめ、偽の刀を渡すのであるが、信乃は何があったか
も知らずに偽の刀をさげて旅に出る。浜路は信乃が帰ってくるのを待つ決心を固める
が、両親が自分を代官簸上宮六(渡辺いっけい)に嫁がせようとすることに絶望し、
首を吊ろうとする。網乾は浜路の命を助けるがそのまま浜路を自分のものにしようと
連れ去ってしまう。道すがら浜路を助けたのが、忠の玉を持つ犬山道節忠與(小澤征
悦)だった。自分の使命を示す玉が己の体内から湧き出したことに、道節はいぶかし
さを覚えるのだが・・。さて、偽の村雨を献上してしまった信乃は、足利成氏(京本
政樹)に怪しまれ、捕らえられかけるが、断固としてそれをはねつける。用心棒の犬
飼現八信道(押尾学)とはこの時一戦を交える。が後に犬田小文吾悌順(照英)の旅
籠で、ゝ大法師(渡部篤郎)の仲介により信の玉を持つ男だと分かり和解。3人で大塚
村の荘助の元へ向かう。
その時、通りがかった村で芸者の一行を見かけるが、踊子達にまじって犬坂毛野胤智
(山田優)がいたことに、信乃は気付くことができなかった。大塚村に戻った3人は、主人
を殺した代官の仇討ちをしたことで、汚名まで着せられ処刑されるところだった荘助を助
けるが、もはやおたずね者として身を隠すハメに・・・
一方、道節は仇討ちを果たすものの、それは偽の影武者だと告げられ、ゝ大法師の導き
により仲間たちの存在を知る。このゝ大法師は、八犬士を身ごもった伏姫と添い遂げる筈
だった男なのだが、剃髪し僧となって、八つの玉を探す旅をしていた。
ここに、5人の犬士がそろう。信乃は浜路の刀を持つ道節に、浜路の行く末を訪ねるが、
今どこかで生きているかもしれないとしか答えられず、村雨を携え、仇討ちの目的のため
戻ってゆく。
その時浜路は、妙春(菅野美穂=二役)の差し向けた忍の従者達に狙われていた。
(後編に続く)


前半のレビュー
新春の大型ドラマ。脚本は「だいじょうぶだあ」の大森美香(今タイプで「大海苔」と打
ってしまった)氏。OLからADを経て運をつかみ、一気に脚本家・監督まで上り詰めた、
私から見ればいわば雲の上の人のような出世人であるが、そこここで、味のある仕掛け
を出してくれるのが、人気の理由だと思う。ルーチンワークの煩わしさを一通り経験しな
がら人々に対しての心配りを忘れないということを学んだだとか、そんなインタビューを
きっとどこかで見た。転職の厳しさを体験したり、辛いことがあったり、見たくないものを見
たりしてきたのだろうと思う。出だしで妖女と烈女の対話が人の世の果てのような場所
で交わされる、まさにそこでこそヒューマンなやりとりに、見る側はこのドラマのテーマ「勧
善懲悪」に影が色づき、さらに新しい息吹が吹き込まれたことを感じる。それは女性が
ただ受け身としてではなく、自らの運命を決断し、前向きに進んでいこうとする時代の
象徴なのかもしれない。管野美穂の化け猫ぶり(あぐらをかいてくだを巻く如きナイステン
ションで)は、昨年の連続ドラマ「あいのうた」をそのまま持ち込んだような風格あるもの
だった。猫のしっぽを踏んだ時、猫がどれだけ凄い声でその痛さを訴えるか、みなさんは
知っているだろうか。それはゴールデンイーグルスの1シーズン100敗など寄せ付けな
い、じつに驚異の叫びであるのだ。

管野さんはそんな感じだった。まあ、言うに及ばずだろうけどね・・

(追手として玉梓を討ち違えたゝ大法師に)
玉梓「何と愚かな、自ら愛するものを討つとは。(あざけり笑い) そう。これが人間の姿
じゃ。欲と憎しみは己に帰りそしてまた呪いが生まれ、争いは永遠に続く。それがすべてじゃ」

フムフム。饒舌なのかもしれないが熱のある名演技が名台詞に異化していると思う。
この世界観が物語のテーゼだ。っというか最初のクライマックス。シベリアンハスキー顔
で恐いことをのたまうさまに地獄の一風景が見えかくれする。

序盤から一気に物語に引き込み、2時間半飛ばし続けたが、批判にあたると思しきもの
は見当たらなかった。ただ、ともさかりえ演じる哀れな船虫ちゃん、単なる思いつきでつい
た役ではないのだろうが、大森さんの怒りパワーを、この女性を通じて是非見てみたい
ものである。この娼婦とロマンスするのが道節なのだが、筋骨隆々、ハタマタオラウータン?
の出で立ちながら、ハン流の匂いたちこめ、みずからの運命と相対する。今年一番目の
「そら見たことか。」にしておこう。

主役陣はじめ豪華キャストなので、皆語ると大変なことになっちゃうからとりあえず、、コノ位に。


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「船虫」とは、今回ドラマのオリジナルキャラではなく、れっきとした実在キャラなのだそうだ。(悪女で大むかでだって)失敬。
参考「ウィキペディア」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%97%E7%B7%8F%E9%87%8C%E8%A6%8B%E5%85%AB%E7%8A%AC%E4%BC%9D
posted by 綾悦 at 14:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 2006年 スペシャルドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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